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「HOTEL THE MITSUI KYOTO」とは?
2020年11月3日、京都の世界遺産・二条城を目の前に望む贅沢な立地に、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」が開業しました。
この地はかつて250年以上にわたり、三井総領家の邸宅がありました。
ホテルのテーマは、「継承と新生」。
1703年の創建から残る「梶井宮門」をはじめとする数々の遺構とともに、この土地に刻まれた時の記憶を踏襲しながら、現代に蘇らせる特別な京都滞在を味わうことができます。
「フォーブス・トラベルガイド」では、2022年から連続で最高評価の5つ星を獲得。
今回は、そんな「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の三井総領家ゆかりの歴史とブランドについてご紹介します!
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の歴史
三井家の歩みが刻まれた場所「二条油小路町」
江戸時代前期、三重県伊勢市・松坂で、質屋や酒、味噌の商いを営んでいた三井則兵衛高俊(たかとし)と妻・殊法(しゅほう)。
この二人の四男であり、後に「三井家の元祖」と呼ばれるようになるのが三井高利(たかとし)でした。
三井高利は53歳のとき、宿願だった江戸進出を果たし、「三井越後屋呉服店(越後屋)」を開業し、三井繁栄の礎を築きます。
1691年、高利の長男である高平(たかひら)は、越後屋の京都店における仕入れの拠点とするため、京都「二条油小路町」の土地を取得しました。
これにより、総領家は油小路家と呼ばれるようになり、後に南隣に高利九男である高久(たかひさ)が居宅を構え、北家と呼ばれるようになります。
三井家とこの土地の深い繋がりは、まさにここから始まりました。
1710年には、三井の全事業の統括機関である「大元方」が油小路二条下るに設置され、この地は三井一族の中心地となります。
しかし、1945年、太平洋戦争集結後のGHQ(連合国軍最高司令部)による財閥解体により、この広大な土地は一度三井の手を離れることとなります。
それから長い時代の流れを経て、再び三井の元へと戻ってきたこの場所「二条油小路町」。
当時から大切に受け継がれてきた門や景石、灯籠など多くの遺構とともに、三井一族が刻んできた歴史の息吹を、いまもなお色濃く感じさせてくれます。
三井家の歴史を継承する象徴的存在「梶井宮門」
三井家の歴史を象徴する中の一つが、ホテルの表門としてお客さまを迎える「梶井宮門」です。
「梶井宮」とは、現在は「京都の奥座敷」大原にある天台宗の門跡寺院「三千院」の古称。
1698年、河原町・今出川に移設された梶井宮御殿の門として造営が始まり、1703年に完成しました。
その後の1935年、三井総領家がこの由緒ある門を譲り受け、油小路邸の正門として移築したという歴史を持っています。
門の形状は「本瓦葺・袖塀付き薬囲門」と呼ばれるもの。
かつては土だけで葺かれていた屋根ですが、現代の修復においては、外観の木材などの部材を8割以上も残しながら、屋根材と瓦をワイヤーで連結することで耐震性を大幅に向上させています。
このように、歴史ある姿をただ残すだけでなく、現代の技術で安全に進化を遂げさせている点も、まさにホテルが掲げる「継承と新生」の好例と言えるでしょう。
現在は国の登録有形文化財にも指定されている「梶井宮門」。
その悠然とした佇まいをはじめ、かつての邸宅の記憶はホテルのすべての空間に息づいています。
この250年の歴史を現代に蘇らせるために、世界のトップデザイナーたちが集結しています。
彼らがどうやってこの歴史をこの歴史をモダンに昇華させたのか、デザインのこだわりについては、次回の記事で詳しくご紹介するので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」のブランドコンセプトと未来
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」のブランドコンセプトは、「日本の美しさと - EMBRACING JAPAN'S BEAUTY-」。
日本の伝統美とはなんでしょうか。
古来より、日本人は四季とともに移ろう自然に無上の美を感じ、その美にふれた感動を人と分かち合うという独自の美意識を育んできました。
その土地の自然や風土、歴史と調和し、お客様のよろこびを自分たちのよろこびとしてお迎えする。
それこそが、「HOTEL THE MITSUI KYOTO」が掲げる日本の伝統美のあり方であり、理想とするホテルとして姿です。
かつての邸宅に佇んでいた意匠や、この地に刻まれた時の記憶を大切に受け継ぎながら、現代のラグジュアリーとして見事に新生を遂げた「HOTEL THE MITSUI KYOTO」。
三井グループの総力を結集した新たなフラッグシップホテルとして、日本最高峰のホテルブランドを目指し、これからも世界中のゲストへ特別な感動と、唯一無二の京都滞在を届け続けていきます。
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の歴史を知ると、館内のすべての景色が違って見えてきます。
次にこの地に訪れる際は、是非250年の歴史の物語に耳を傾けながら、極上のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。